ママ振袖のケアについて

ママ振袖のケアについて

最近成人式でママ振袖の着用が非常に多くなってまいりました。

今回はそのママ振袖のケアについてお話させて頂きます。

まずはママ振袖とは、お子さんの成人式や卒業式などの特別な行事に、母親が成人式などで着用した振袖を再利用してお子さんが着ることを指します。この習慣は、大切な家族のイベントを祝うときに、伝統的な日本の装いを楽しみながら、家族の絆を深める素敵な方法として注目されています。以下、ママ振袖を着る際のポイントや注意点をいくつか紹介します。

ママ振袖の魅力

  • 思い出の再利用: 母親が大切な節目で着た振袖を、お子さんが大切な日に再び着ることで、特別な思い出を重ねることができます。
  • 経済的: 新たに振袖を購入またはレンタルする必要がなく、経済的です。
  • 環境に優しい: 既存の振袖を再利用することは、持続可能な消費行動の一つと言えます。
  • 家族の歴史と文化の継承: 母親の振袖を子供が記念日に着ることで、家族の歴史や文化を次世代に伝えることができます。

着る際の注意点

  • サイズ調整が必要な場合: 体形が違う場合は、専門の着物屋様や仕立て屋様でサイズ調整を行う必要があります。部分的な寸法直しで済む場合もあれば一度全て解いてから仕立てをする必要がある場合もあります。
  • 状態のチェックとメンテナンス: 保管状態によっては、シミやヤケ(変色)がある可能性があります。事前にチェックし、必要に応じてクリーニングやシミ抜きを行いましょう。
  • 着付けとヘアセット: 振袖を美しく着こなすには、専門の技術が必要です。呉服屋様やプロの着付け師に依頼することをお勧めします。
  • アクセサリーや小物の選択: 振袖に合わせて、適切な帯や草履、バッグを選びましょう。また、ヘアアクセサリーも振袖に合わせたものを選ぶと、より華やかな印象になります。小物類は一新して用意する事で現代風の着こなしが可能となります。

ママ振袖を着ることで、子供の記念日をより特別なものにし、家族の絆を深めることができます。しみ抜きや寸法直しにも時間がかかる場合も多い為、計画的に準備を進めてくださいね。

次にママ振袖のケアについてご説明させていただきます。

ママ振袖を長く美しく保つためのメンテナンスは非常に重要です。振袖はデリケートな素材で作られていることが多く、適切なケアをすることで、長期間その美しさを保つことができます。以下に、振袖のメンテナンスに関する基本的なポイントをいくつか紹介します。

1. クリーニング

  • 専門店に相談: 振袖は専門のクリーニング技術が必要です。自宅での水洗いや洗濯機での洗濯は避け、専門店に相談しましょう。
  • シミ抜き: シミがある場合は、自分で手を加えずに専門店に相談するのが最適です。古いシミほど落としにくいため、早めの対応が重要です。

2. 保管

  • たとう紙で包む: たとう紙に包んで保管します。たとう紙は着物の湿気を調整し、色移りを防ぐ効果があります。たとう紙が変色している場合は交換お勧めさせて頂きます。その際には着物に変色が移っていないかご確認下さい。
  • 湿気と直射日光を避ける: 湿気が多い場所や直射日光が当たる場所は避けて保管しましょう。湿気はカビの原因となり、直射日光は色褪せの原因となります。弊社で販売しているトリマスや漢方敷きに湿気取り効果がありますので、お勧めでございます。
  • 防虫対策: 弊社で販売しておりますトリマスには防虫効果もあります。防虫剤を持っていない方はトリマスのご購入をお勧めさせて頂きます。

4. 定期的なメンテナンス

  • 風通し: 定期的に振袖をたとう紙から出して風通しをすることで、湿気を取り除き、カビや虫害の予防につながります。
  • 点検: 保管状態を定期的に点検し、シミや虫食いなどのトラブルがないかをチェックします。

5. 修繕

  • 専門家に相談: 破れやほつれなどのダメージが発生した場合は、自分で修理を試みる前に専門家に相談しましょう。伝統的な技術で美しく修復することが可能です。
  • 寸法を変える場合: お子さんに譲られる場合には寸法の確認が必要です。裄(背中心から手首)や身丈、身巾といった各種寸法の確認が必要であり、最近のお子さんは裄が長いケースが多く、裄に縫い代が無いと出せない場合もあります。また身丈や身巾も同じく縫い代が無いと寸法を出すことが出来ません。現状よりも短くする分に関しては問題はありません。確認事項は多岐に渡り注意点も多い為、専門店に相談される事をお勧めさせて頂きます。

5. パールトーン加工がおすすめ

  • パールトーン加工: パールトーン加工とは着物の撥水加工でございます。突然の雨や雪からも振袖を守ってくれます。またご飲食が伴う席でも自分がこぼしてしまった、誰かがこぼしてしまった飲み物から守ってくれます。また一度も着物を着た事が無い方が着用するケースが多く、どこかしらにシミをつけられてかえって来る事が多い為、汚れを付きづらくしておく事がベストです。

 

ママ振袖のメンテナンスを適切に行うことで、大切な振袖を次の世代にも引き継ぐことができます。振袖はただの衣服ではなく、家族の歴史や文化を繋ぐ貴重な宝物です。

 

 

 

 

 

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。